2012年11月19日月曜日

オーロラはどこに? - Live!オーロラ


第一章・オーロラは何処に?(オーロラのしくみ)

 太陽系の中で、オーロラは”大気”と磁場を持つ惑星に存在します。そして、もちろんわたし達が住む地球にも。。。

 「オーロラは何処に現れるか」という疑問に、「寒いところに現れる」のような表現がされることがあります。
 実際に、地球上でオーロラを観測できる場所は、アラスカやカナダ、北欧または、南極など”寒い地域”が殆どですが、 「寒いからオーロラを見ることができる」のではなく、「オーロラを見ることができる場所は、寒い」という 表現が正しいのです。
 また、寒い場所というイメージが強いアラスカでは、日中の気温が15度前後の9月でも、よくオーロラが観測されています。 


上の図は、地球上でオーロラが良く発生する領域を表しています。(この図の中で、「オーロラ帯」という言葉が、使われていますが、この言葉はこれ以降、多く使われますので、覚えてください。)
 では、この図を、実際の地球のように球面に変えてみましょう。 



 どうでしょうか。地球の北極周辺そして、南極周辺に”リング状”になってオーロラが発生することがわかりますよね。 
 (オーロラがリング状になって極地に発生する理由は、第6章で説明します) 
 オーロラは、このように北極や南極周辺に”リング状”を形成して発生します。 実際にオーロラがリング状に発生している様子を“オーロラオーバル”と呼びます。(オーロラ帯は、「オーロラが平均的に現れる領域」) 

 ~ オーロラオーバル ~ 
 オーロラオーバルは、常に形、大きさ、場所を変化させています。
図A
図B


 上の図Aは、アラスカ上空にオーロラオーバルが存在している例です。この場合、 アラスカ上空が晴れていれば、夜空一面にオーロラを観測することができるでしょう。
 しかし、図Bでは、オーロラオーバルが、北欧側へ偏っており、この場合、アラスカでは、いくら夜空が 晴れていてもオーロラを観測することができません。 


このようにオーロラオーバルは、常に同じ場所と形で存在するのではなく、 場所や形を常に変えているのです。 
 オーロラ観測へ行き、夜空が晴れていてもオーロラが現れない。。そんな時は、 このような状況か、または、オーロラ自体が発生していないときでしょう。